変な顔でイヤ…よりも「怖い!」フォトハラスメントの弊害
フォトハラスメントという言葉があるらしいです。
「ブスな写りをアップしないでよ(怒)」
飲み会で撮った写真が、知らない間にSNSに投稿されていた。しかも自分はすっごく変な顔に写ってて…
なんてよくある話ですね。投稿している本人は自分の写りさえよければいいので、他人の顔がおかしくても目が半開きでもお構いなし。それでむかついたという話をときどき聞きます。こんな不快な行動がフォトハラスメント。
本人はめちゃかわいく写ってて「かわいい」と写真を見た人に言われてるのを知った日にはすみっこで変な顔してる人間からすればむかつきも最高潮です。「この子、自分さえよければ」の考えなんだな、と本性がちょっとわかった気がします。
「 顔出し」はいつ頃から?
気軽にSNSに顔のうつった写真をアップするようになったのはここ数年。それまでは顔がばっちり写っている写真は自分の顔の場合も他人の顔の場合もアップするのは避けていたように思います。
気軽にアプリで修正ができるようになったあたりからかな?なんて思うのですが。ガラケー時代はそんな便利なアプリはなかったような。美肌モードや画面を明るくするくらいはできたけども黒目がでかくなって小顔になって……なんて不可能でした。
そうなるとわざわざ投稿なんてしませんし。
ネット黎明期にネットを始めた人ほど、個人情報流出に敏感でした。当時はネット=知らない間に流出するもの、みたいな考えでした。
だからネットの出会いや、ネットで知り合った人とオフ会するとか、信じられない暴挙と思われていました。
ネットの人は得体が知れないという概念だったように思います。だから、自分の住んでいる場所も明らかにしなかった。
と、同時に顔写真をアップしているひとはおらず、顔出しの写真を載せている人は芸能人かネットアイドルか、ってところでしたね。
そのうちSNSが現れ、そこに写真をすぐ投稿できるケータイを持ち、加工アプリも出現しました。そうすると、顔写真の投稿なんて何とも思わなくなりました。加工すれば本人かわからない、という考えもあります。
「むかついた」だけじゃなく、ほかにも害が…
とはいえ自分はいいですけれど、他人の写っている写真の扱いはやはり慎重に。
顔を見せたくない人もいるだろうし、「あれ?具合が悪いって言ってたのになんでそこにいるの…?」や「仲良くないって言ってたくせに嘘だったの!」といったややこしい事案も発生するかもしれませんし。
親睦会などどうしてもその写真を投稿したい場合、顔をスタンプで消したりしてアップしている人もいます。そのほうが無難かもしれません。できれば服の部分もスタンプで消せばもっといいかも。
以前、知人が…
かなり昔の話ですが、私の知人がSNSのやり取りの流れで「〇〇市に住んでるの」と発言したそう。そうしたら後日、全く知らない人から「〇〇駅で待っていましたけど会えませんでした」とメッセージが…………は?まちぶせ?おそろしい…
しかし、知人はXX市在住。〇〇市とは近からず遠からずです。こんなこともあろうかと、他人に見えてしまうやり取りでは住所はフェイクを言うようにしてるんだとか。でもゾッとしたことは同じなので、ますます明らかにしないように気を付けているという話。(顔写真は載せてありましたが、本人とは全く違う雰囲気の写りでした。)
芸能人でもなんでもなくてもこういったことが起きるので、気を付けることに越したことはないですね。
- 顔写真と住所の情報の二つがわかってしまわないように
- 集合写真は撮影時にSNSにアップするのかどうか聞き、それから写る
- 投稿されるのを前提で写る
が、フォトハラスメントに遭わない対策といえそうです。