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めくるめく世界…女子マネとピンクレンジャーへの憧れは大人の階段の一歩

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ここで言う「ピンクレンジャー」とは子供向け番組の戦隊モノのヒロイン、正義の味方なんとかレンジャーの紅一点、モモレンジャーやなんとかピンクとかのことを指します。
「アレに憧れたなぁ~」という女子は多いはず。憧れまでは行かなくとも「なんかいいな」と思ったことはあるでしょう。


何が「いいな」なのか。それは、うらやましさの「いいな」です。
「男の中に女が一人でちやほやされてる、しかも可愛い色のピンクを独り占め!」
色を選べと言われたらやっぱりかわいいピンクを選ぶし、可愛く見えるし女の子らしいし。女子力爆上がりじゃないですか!

絶対ピンク。ピンク大好き。

ピンクレンジャーは強いけど、隊の中で大事にされている。たぶん、きっとアカレンジャーが彼氏。
一番リーダーで一番目立つ、カッコいいアカレンジャーね。
よりどりみどりなんだから、そりゃトップの男を選ぶでしょ。そりゃサブリーダー、冷静で頭脳明晰のアオレンジャーと、過去になにかあったかもしれないけど最終的には赤でしょうね。


いいな~。
普通に暮らしていて紅一点の状況になることって、まずないです。紅一点になるには工業高校に進むか、数学クラスを選択するか、男子高校の教師になるしかない。
だから“紅一点”はハードルの高い話で「なかなか実現しない夢」に近い。
実現しないからこそ、憧れるのです。
でもそこで、多くの女子は気づくでしょう。


女子マネージャー……!これも紅一点!

そうだ女子マネージャーになればいいんだ!

 

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野球部やサッカー部の、花形運動部にしかない女子マネに。しかしみんなの考えることは一緒。もちろん競争率は高いです。

しかも、すでに先輩女子がマネの座にどーんと座ってたりします。すっごく怖いのだ、この先輩女子マネ。こちらの動機や下心にめっぽう厳しい。きっと彼女たちもそうなのに。

私も一瞬、なりたいなって思ったことがあります。でも本当に一瞬。
高校の頃、野球部の女子マネになった子がいたけれど(なぜかサッカー部は新規女子マネを募集せず。現マネの陰謀かと)、下働きさせられてて気の毒だったけど、下働きは1年くらい我慢すれば……。

 


女子は学生時代までにこの

  • 女子の上下の世界は厳しい
  • オイシイことは競争率が高い
  • 気が強くなければ蹴落とされる
  • だが、そのポジションに着いちゃえばこっちのもの
  • 男子の目の前で上記のことを出してはいけない

という人生の縮図を学ぶのです。

女の世界において、目立つことが許されないのは、人間は原始、狩猟採集の時代、コミュニティを形成して暮らしていたことと関係する。
男が狩りに出た後は、女たち結束して住処を守る。そこで突出したことや変わったことをすると、つまはじきにされてしまう危険性があった。
木の実を採って分けたり、そういったことは協調性と結束力が必要。男が獲物を持って帰ってきたら、みんなで平均的に獲物を分ける。

そして
そこで重要なのが「横並び」の概念で、目立ったり抜け駆けして自分だけ男に獲物をもらうのは許されない。輪を乱す人間として追放。美しすぎても、みんなが不安になるので嫌われてしまう。
だから女は、集団の中で派手だったりなど、極端なことを嫌います。平均的に美しいというのが重要。
今もそうで、みすぼらしい子はそぐわないのでグループから追い出されるし、目立ちたがりは嫌われし、女の武器を使うことはもってのほか。

 

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男が得た獲物を独り占めしそうな女に、女が敏感なのがこういった理由からです。原始、紅一点のコミュニティがあったかはわかりませんが、あったらお隣さん(?)の女性に「うわ~独り占めしてる~女の敵だわ~間違ってもこっちのグループに来ませんように!」と警戒されてたかも。
だから「女子マネ?あざといな~」と思われてしまうのはそういうところがルーツ。
野球やサッカーが好きなら、自分が競技すりゃいい話ですから……。

女子マネ、ぜったい主将と付き合ったからどうも腑に落ちませんでした。
ピンクレンジャーに腹が立たなかったのは、正規の手続きで選抜された強い女だから。
女子マネは強さは関係なく、早い者勝ち、言ったもん勝ちだから。
野球ができて、部員に教えるほどの実力がある女子ならみんな許すんだろうな。

憧れの存在。いざやってみたらとんでもなく大変なことばかりなので見た目ほどではないですが、それ以上にいいこともあるのでしょう。
でも、なかなか実行に移せない。だから彼女たちのメンタルと上昇志向には感心します。

そうそう、その野球部のマネージャーになった女子、なんとよさげな男子部員を数人ピックアップし、同時に交際してたらしいです。まあ、ハイリスクハイリターンですが……一種のマネージャー冥利に尽きるっていうことなのかな。

大人になると「ひとりの人に愛されればいい」と思うようになります。やっぱりあれって、少女期の「デキル男たちにちやほやされたい」願望の具現化なのかもしれませんね。

 

 

 

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